共働きの家計管理術

最近、ネット上で「共働きは意外とお金が貯まらない!」といった記事をよく目にします。

よくあるのは、夫と妻が生活費を折半して分担し、残りは各自の裁量に任せるというパターンで、お互いに「相手がもっと貯金していると思っていた」という結果に陥ることが多いそうです。

 

実は我が家も少し前までこのタイプでした。さらに悪いことに、私も妻も「欲しい!」と思ったらよく考えずに購入してしまうタイプのため、なかなか互いのムダ遣いに牽制が効きません。私も妻も貯金の額を隠そうとしていた訳ではありませんが、敢えて貯金額を聞くこともなく、そもそも貯金をしなければという意識もあまりありませんでした。

 

そのおかげで困ったのが、家を購入するときです。頭金や諸費用が当初の見積もりを大幅に超え、1年弱にわたって双方の給料の大部分を貯金に回す生活をしました。それまでは「節約」

の意識もほとんどありませんでしたが、このときはさすがに外食を控えたり、衣服などの買い物を控えたりしました。よく「一度上げた生活レベルは下げられない」と言いますが、これを身に滲みて実感しました。

 

この反省を活かすべく、我が家でも「きちんと資産管理をしよう」ということになりました。

はじめに取り組んだのは、毎晩その日の支出を洗い出して家計簿に記入するということ。想像に難くないですが、すぐに挫折しました。1日忘れると「もういいや」となり、文字通り三日坊主に。

 

そこで、家事・育児と同様、「自分たちでやらなくてもいいことは、他人や機械に任せる」という我が家の原則に立ち返り、MoneyForward(マネーフォワード)というサービスを導入しました。

このサービスは、登録した口座やクレジットカードの使用履歴と自動で連携し、資産状況や家計簿を自動で作成してくれるものです。有料(月500円)にはなりますが、現時点で使用して3ヶ月程度、結論としては金額以上の価値があると思っています。

 

以下では、マネーフォワードの利点を挙げてみます。

 

1.家計管理の手間が省ける

 

銀行口座やクレジットカードはもちろん、つみたてNISAなどの証券口座やWealthNaviなどのロボアド、航空会社のマイル、仮想通貨、確定拠出年金スターバックスなどのプリペイドカードなど、あらゆる種類のものが自動で連携できるので、更新ボタンひとつで常に最新の資産状況が把握できます。

また、クレジットカードの履歴から、支出を「食費」や「日用品」、「衣服」、「交通費」等に自動で分類してくれるため、とにかく手間がかかりません。

 

 

2.夫婦間で無駄遣いを牽制し合える

 

夫婦とも同一IDでログインしておけば、クレジットカードの使用履歴が互いに見られるため、何をいくらで買ったかが相手に分かるようになります。これを良いと思うのか、マズイと思うのかはそれぞれの家庭次第かもしれませんが、少なくとも秘密の支出がないのであれば、家計管理にとってはメリットになるでしょう。

 

 

3.クレジットカードのポイントが貯まる

 

これもその家庭次第ですが、我が家ではマネーフォワードに記録するためにあらゆる支出をクレジットカードで決済するようになりました。コンビニやコインパーキング、ファミレスなど、従来は現金決済していたものをすべてクレジット決済に変えたところ、それだけでクレジットカードの利用額が月数万円以上増えました。我が家のクレジットカードは還元率が1.5%程度なので、カード決済額が仮に月20万円だとしても年間36,000円相当のポイントを獲得できることになります。家計管理もできる上に、ポイントも貯まる、ということです。

 

月500円の会費がもったいないという方もいらっしゃるかもしれませんが、500円以上の価値はあると思います。興味のある方はぜひ使ってみてください。